スチールシャフトとカーボンシャフトの違いって?
シャフト選びには、RやLなどのフレックスをもっとも重要視する方が多いのではないでしょうか。
しかし、フレックス以前にシャフトの素材にも種類があることをご存知でしょうか?
おそらくゴルフ経験者の方は知っている方がほとんどでしょうが、ゴルフ初心者の方はピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。
シャフトの素材には「スチール」と「カーボン」の2つ存在し、それぞれ特徴が異なります。
今回は「スチールシャフト」に焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
1 そもそものシャフトの歴史
まずスチールシャフトをご紹介する前に、シャフトの基本知識からみてみましょう。
そもそもシャフトとは、ゴルフクラブで一番長い尺の部分の事。グリップからクラブヘッドを繋ぐ棒の事をさします。
その昔、このシャフトにはもともと木材が使用されていました。多種ある木材の中でもクルミの木がもっとも使用されており、「ヒッコリーシャフト」と呼ばれていたそう。
現在のシャフトは大体50〜60g前後の重量ですが当時は200g前後あったそうで、比較するととても重かったのが分かるのではないでしょうか。
そんな木製シャフトが使用されていた中、約100年前にスチールシャフトが誕生しました。
スチールシャフトが誕生したあと、技術の進歩によりカーボンシャフトが誕生して、この2つのシャフトが主に採用されるようになったんだとか。
シャフトの性質は、しなりの中心が決まる「調子」、「フレックス」、「トルク」「重さ」がキーポイントとなります。
詳しいシャフトの選び方については、こちらをチェックして見てください!
2 スチールシャフトとは?
2-1 スチールとは鉄のこと
スチールシャフトとは、スチール(鉄、綱)素材でできているシャフトのこと。
スチールシャフトは重量が比較的重く、しなりにくい(トルクが小さい)という特徴を持っています。
そもそもスチールはねじれの剛性に強く、強い負荷がかかってもしなりにくいもの。
そんなスチールシャフトは強いスイングやヘッドスピードが早くてもシャフト自体はブレにくく、たとえ芯を少し外しても飛んだボールが曲がりにくいと言われています。
一般的にはアイアンにはこのスチールシャフトが使用されています。
一方、スチールは金属であるため錆びる可能性がある、といったデメリットも。
シャフトは錆びてしまうと折れる危険性もあるため、常に乾燥した状態をキープさせたりしっかりとしたメンテナンスが必要となります。
2-2 どんなゴルファーにおすすめ?
スチールは硬くしなりづらいがために、タイミングが取りづらく、ヘッドも加速しづらい傾向があります。
そんなスチールシャフトはパワーヒッターやヘッドスピードが速いゴルファーにおすすめ。
実際に打った感覚もずっしりとしていて、その安定感を好むベテランプレーヤーも多くいらっしゃいます。
重量があるとは言えど、最近ではスチールシャフトでも軽量のものも多く発売されています。
では重量が同じであればカーボンシャフトと同じではないの?と疑問に感じませんか?
しかし、そもそもスチールの特性がしなりにくいため、同じ重量でもスチールシャフトの方がパワーヒッターにはおすすめであると言えるでしょう。
3 カーボンシャフトとスチールシャフトの違いとは?
ゴルフシャフトはカーボンシャフトとスチールシャフトの2種類に分かれるとご紹介しました。
ではこの2つのシャフトにはどういった違いがあるのでしょうか?
まずスチールシャフトはご説明した通り、鉄を素材として使用しています。
そのため、重量が比較的重めでしなりにくいのが特徴。飛距離は出にくいですが、曲がりづらいという特徴があります。
しかし錆びることもあるため、しっかりとしたメンテナンスが必要です。
一方、カーボンシャフトはカーボン(炭素繊維)を素材として使用しています。
そのため重量が軽く、しなりやすいのが特徴。打ったボールは上がりやすく、且つ飛距離も出やすくなります。
スチールシャフトと比べて錆びる心配もないため、メンテナンスが比較的簡単と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
スチールシャフトは、カーボンシャフトと比べて少し重さがあるため力に自信のないゴルファーにはすこし扱いづらいものであると言えます。
しかし、近年では軽量のスチールシャフトも販売されているため、気になっている方は試してみると良いでしょう。
カーボンとスチールでも打った感覚が異なると思いますので、シャフト選びのポイントのひとつとするのもありですね!

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