ゴルフのロブショットの基礎知識とコツ
ゴルフには様々な種類のショットがありますね。
バックスピンをかけてピタッと止まるようなショットや、フワッと上がるようなショット。
どれも上級者向けのように見えて、初中級ゴルファーにとってはとても難しいように見えます。
しかし今回ご紹介する「ロブショット」と呼ばれるショットは、コツを掴めば挑戦しやすいショットです。
早速みていきましょう!
目次
1 ロブショットとは?
1-1 ロブショットの特徴
ロブショットとは、打ったボールがふわっと高く上がり、ピタッと止まるように打つショットの事を指します。
比較的短距離のアプローチショットや、バンカー越えのアプローチショットなどで使われれることが多いロブショット。
フロップショットと呼ばれることもあります。
アプローチショットとしてロブショットが上手く打てると、ピンそばに寄せてワンパットでホールアウトできる確率も上がるという、なんとも魅力的なショットなのです。
しかし、しっかりとコツを掴んでから実践しないと、トップする可能性やグリーンオーバーしてOBなんてリスクも。
いきなりラウンドでやるのはとてもリスキーなショットですので、しっかりと練習してからチャレンジすることが重要なショットなのです。
1-2 ロブショットのメカニズム
ロブショットは、なぜふわっと上がるような打球なのでしょうか。
実は、ロブショットはクラブのフェース面をわざと寝かせるように上にむけて構える事で、物理的にロフト角度を通常のロフト角よりも大きくし、ボールを高くあげているのです。
例えば通常のウェッジのロフト角が56度だとすると、そのまましっかりとインパクトできればボールは56度の角度で飛んでいきます。
しかしそこでフェースをより寝かせる事でロフト角をより大きくし、70以上の角度でボールが飛んでいく、というのがロブショットのメカニズムなのです。
1-3 ロブショットの条件
1-3-1 あくまでグリーン周りでのアプローチ
ロブショットはアプローチであればどんな状況でも適している、というわけではありません。
まず、ロブショットは高くあげて打つショットであるため距離を飛ばす事には適していません。
距離を出すためには大きく振る事が条件となりますが、大きい振りでロブショットを行なった場合、トップしたり飛びすぎてOBになってしまたりという危険性も。
ある程度グリーンに近い場所から打つようにしましょう。
1-3-2 ボールが浮いた状態であること
もう一つのロブショットの条件は、ボールがある程度芝生の上に浮いた状態であること。
ラフに深く潜っていたり、芝生の薄いフェアウェイでロブショットをすると、トップしてしまう可能性もあります。
ある程度ボールが浮いていて、寝かせたフェースがボールと芝生の間に滑り込むスペースがあること前提でロブショットを打つようにしましょう。
2 ロブショットを打つためのコツ
ロブショットはちょっとしたコツを抑えれば、誰でもチャレンジすることができるショットです。
今回は、そんなロブショットを打つためのコツをご紹介します。
これらを順番通りに試してみてください。
2-1 オープンフェースでクラブを握る
まず、ロブショットを打つためにはクラブフェースを開く(寝かせる)ことが絶対条件です。
順序としては、まずはクラブフェースを開いて、その状態のままグリップし直すという流れ。
フェースは通常よりも15度くらい開きましょう。
フェースを開きすぎると、逆にクラブヘッドが地面に跳ね返されるリスクもあるので15度くらい開くのが目安です。
2-2 スタンスとボールの位置
フェースの開きとグリップが完成したら、次はスタンスです。
クラブフェースが開いていながら通常のスタンス方向で打ってしまうと、目標よりも右へ打ってしまいます。
そうならいために、体が目標方向に向くように(左を向いた状態)オープンスタンスで構えましょう。
ちょうどバンカーショットをする時のスタンス方向と同じ。また、この時のスタンス幅は通常の幅でも大丈夫です。
さらにボールの位置は左かかとの延長線上が目安。ただしボールの位置に関しては個人によって打ちやすい場所があるので、自分に合ったボールの位置を見つけておくことが重要です。
2-3 重心を落として構える
フェース、グリップ、スタンスそしてボールの位置が決まったら、最後は重心。
ロブショットを打つ際には、通常のアプローチショットよりも重心を下に落として低く構えましょう。
クラブがボールの下、つまりボールと芝生の間を潜って打つようなイメージなので、膝を少し深く曲げるのがポイント。
重心が高いままで打ってしまうと、トップしてOBになってしまう可能性もありますので「重心」はかなり意識してロブショットに臨みましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一見上級者向けのようなロブショットも、少しのコツを抑えれば誰でもトライすることができるのです。
しかし、やはりいきなり実践することは危険ですので、練習場で打つことから試すことをおすすめします。
どんどん練習を重ねて、一緒にラウンドするゴルファーにあっと言わせるようなショットを目指しましょう!

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