接待ゴルフも安心!ゴルフカートでの席順とマナー
普段、ゴルフで移動する際に使用するゴルフカート。
セルフプレーだと自分でキャリーしたり、最近はセグウェイで移動できるゴルフ場があったりと様々な移動方法が増えていますが、団体でゴルフをする際の移動はほぼゴルフカートですよね。
しかし、ゴルフを始めたばかりの方などはゴルフカートでも様々なマナーがあることをご存知でない方も少なくないのではないでしょうか?
会社の接待や、上司とのゴルフでのマナーに悩む方も多くいらっしゃると思います。
今回は、そんなゴルフカートでの基本的な知識とマナーをご紹介します。
目次
1 ゴルフカートの基本的な知識
まずは、ゴルフカートの基本的な知識をご説明します。
1-1 カートの種類は「マニュアル式」と「自動式」の2種類
ゴルフカートには「マニュアル式」と「自動式」の2種類あります。
「マニュアル式」とは、自動車と同じで自らハンドルを握って運転するもので、「自動式」とはあらかじめ決められたルートに沿って、リモコンやボタンの「スタート」「ストップ」を押すことで自動運転してくれるものです。
自動式のカートは運転スピードは遅いですが、スピードの出し過ぎや、カート道から外れた際のケガや事故の可能性の高いマニュアル式のカートと比べると、安全性は高いといえます。
1-2 カートの重さと速度は?
意識したことがある人は少ないかと思いますが、カートはカートだけの重さで400kg以上あると言われています。
そこに約4人分のクラブセットが入ったキャディバッグが積まれると、相当な重量になります。
また、カートの速度は、約500kgの重さで、通常は8km/h前後、高速だと12km/h以上の速度がでます。
そのためカートを運転する際には、カーブ時の速度をしっかり下げたり、スピードを出し過ぎないようにするなど、カートによるケガや事故に十分気をつけなければなりません。
実際、カート運転中にカーブでのスピードの出し過ぎでカートが横転、乗車していたプレーヤーは大ケガをした、という話もあります。
スピードだけでなく、急発進・急停止も大変危険ですので十分注意して運転しましょう。
1-3 カートの走行ルート
カートの走行は、決められたカート道しか走行できないゴルフ場と、グリーンを除くフェアウェイの乗り入れが認められているゴルフ場があります。
カートの乗り入れができるゴルフ場でも、芝生のコンディションやコースによっては乗り入れができない場所もありますので、あらかじめ確認しておくことが必要です。
2 カートの基本的なマナー
では、カートに乗る際や、運転する際のマナーはどういったものがあるのでしょうか。詳しく説明していきます。
2-1 カート上での喫煙はOK?
ゴルフ場での喫煙は、ティーイングエリアと茶屋のみ認めらているゴルフ場がほとんどです。
カートには灰皿が付いていますが、ティーイングエリアで喫煙が可能なだけで、灰皿があるからといってカートでの移動中は原則禁煙です。
ではなぜ、カートに灰皿が付いているのでしょうか?
それは、全面禁煙の飛行機にも灰皿の設置が義務付けられているのと同じ理由で、ティーイングエリアで吸っていたタバコを、”消すためだけ”に設置されています。
飛行機のトイレの灰皿も、万が一タバコに火をつけてしまった際に「消すためだけ」の安全装置なのです。
2-2 飲酒はOK?
お昼休憩だけでなく、ラウンド中もアルコールを片手にプレーしている方が多くいます。
マナー違反では?と思う方もいらっしゃるかともいますが、実は基本的にラウンド中の飲酒はマナー違反ではありません。もともとゴルフ発祥のヨーロッパでは、お酒を嗜みながらゴルフをする文化が根付いています。
では、飲酒しながらのカート運転はOKなのでしょうか?
基本的にゴルフ場の道路は公道ではありません。飲酒運転に関する道路交通法は原則として公道で適用される法律になりますので、ゴルフ場の道路では関係ありません。
つまり、飲酒をした状態でカート運転をしても法律上は飲酒運転の罪に問われることはありません。
ただしゴルフ帰りの自動車運転でアルコールが残っていると、もちろん重い罪に問われ、人生を棒に振ってしまいますので、くれぐれも気をつけましょう。
3 マニュアル式のカートに座る時の席順、運転する人はどうするの?
基本的には空いている席に座る、という考え方が一般的であり、これといったルールや決まり、マナーは存在しません。
しかし、接待や上司とのゴルフなどとなるとやはり気にしてしまう「上座」と「下座」。
接待ゴルフとなると少なからず、暗黙の了解でのマナーがあるようです。
3-1 キャディバッグが積んでいる順に従って座る場合
人によっては、キャディバッグが積んでいる場所に従って座る場所が決まっている、と考える人もいます。その場合の席順は以下です。
1. キャディバッグが一番左に積まれている人が運転席
2. 左から2番目に積まれている人が運転席の後ろの席
3. 左から3番目に積まれている人が助手席の後ろの席
4.一番右に積まれている人が助手席
このように、左からキャディバッグが積んでいる順に、運転席から時計回りで席順が決まる、という仕組みです。
ここでは、キャディバッグが一番左に積まれている人が必然的にカートを運転することになります。
ただし、セカンドショット以降は一番ゴルフの上手い人が運転することが一般的です。
3-2 セルフプレーの場合
基本的には一番若手がカートを運転の運転席、一番の年配者、上司が助手席に座ります。
ただしセカンドショット以降は、プレーをスムーズに進行させるためにも、ゴルフ経験者もしくは、必然的にゴルフが一番上手い人がカートを運転することとなります。
一番若手且つゴルフ初心者は、ラウンドが始まるとなかなかカートを運転する機会がなくなりますが、ホール間の移動などチャンスを見つけてカートの運転も練習することをおすすめします。
3-3 キャディ付きの場合
キャディ付きのラウンドは、キャディがカートを運転してくれます。
ここでも助手席は、一番の年配者もしくは上司、取引先の人が座ります。後部座席は必然的に3人で座る形となりますので、若手はその後部座席の一番真ん中に座ることとなります。
3-4 自動式のカートに座る時の席順はきまっているの?
ボタンを押すだけの自動式カートでも、座る順番は自動式のカートと同じような席順になります。
基本的には若手が運転席でボタン操作し、年配者や上司が助手席に座ります。
3-5 リモコンは誰がもつ?
自動式のカートには持ち運び、遠隔操作ができるリモコンが付いています。
このリモコン操作は、カートを発進させるタイミングやどのあたりに止めるかなど、ある程度のゴルフ経験がなければな中々難しいものです。
その場合は、ある程度のゴルフ経験があれば一番若手が持ち、初心者や自信のない人は、素直にゴルフ経験者にお願いするのがベターです。
慣れないことを無理やりやろうとすると、スロープレーの大きな要因になりかねません。
プレーをスムーズに進行させることも配慮のひとつですので、必ずある程度ゴルフを経験したプレーヤーが操作しましょう。初めて操作する場合は、友人や親族などとのゴルフでチャレンジしてみるのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ゴルフに関するマナーはたくさんありますが、これといった明確な決まりはありません。
ただ、同伴プレーヤーやゴルフ場に対する配慮や気遣いを忘れないことは、カート上でもラウンド中でも変わりません。余裕を持ちながらも周りに配慮できるゴルフファーを目指しましょう!
またカートのマナーだけでなく、ティーイングエリアでのマナー、フェアウェイでのマナー、グリーンでのマナーも知っておくと良いでしょう!

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