ゴルフプレースタイルの1つ「スループレー」の基本
ゴルフラウンドでの一般的なイメージは「前半・後半に分かれていて、その間に休憩を挟む」ものであるかと思います。
しかし最近ではプレースタイルが多様化してきているのも事実。
そんな多様化したプレースタイルの一つである「スループレー」でラウンドしたことがある方も多いのではないのでしょうか?
今回は近年、より一般的になってきた「スループレー」について、メリット・デメリットを踏まえてわかりやすくご紹介します。
目次
1 スループレーとは?
1-1 18ホール続けてプレーするスタイル
日本のゴルフラウンドでは、前半と後半に分けてプレーすることが一般的です。
わかりやすく言うと、午前中にOUTコース(9ホール)プレーし、お昼休憩(だいたい40分〜60分)を挟んで午後に残りのINコース(9ホール)をプレーするスタイル。
よくよく考えて見ると、お昼を挟んでプレーするスタイルのスポーツはゴルフだけですよね。
一方で、お昼休憩を挟まずに一気に18ホールをラウンドする方法を「スループレー」と言います。
「1ラウンドスループレー」と呼ばれることも。
1-2 海外ではスループレーが一般的
実は、ハーフラウンドでお昼休憩を挟むスタイルは日本独特のもので、海外のゴルフ場ではこのスループレーの方が一般的なのです。
プロゴルファーもトーナメントでは、基本的にスルーでプレーしています。
しかし、日本でも沖縄などのリゾート地でのゴルフ場や、いくつかのゴルフ場ではスループレーを採用している場所もあります。
最近では、暑い夏などは「アーリーバード」と呼ばれる、比較的涼しい早朝からスループレーでラウンドできるゴルフ場も増えてきており、どんどんニーズが増えてきているのが現状です。
2 スループレーのメリット
2-1 アーリーバードと午後スルー
日陰が少ないゴルフ場は、真夏になると直射日光があたり、日焼けや熱中症の原因にもなりますよね。
最近採用するゴルフ場が増えてきているアーリーバードは、早朝にスループレーでラウンドできるので比較的快適にラウンドすることが可能。
スタートはだいたい朝の4時ごろで、終わるのがだいたい9時ごろなので、一番暑い時間帯を避けてラウンドできるのです。
一方で11時〜14時ごろにスタートする「午後スルー(薄暮プレー)」と呼ばれるものや、ナイターを使う「ナイターゴルフ」なども、スループレーの一つとして楽しむゴルファーが多くいらっしゃいます。
朝が苦手で、暑さを避けてゴルフを楽しみたい方にはかなりおすすめのプレースタイルであると言えるでしょう。
またお昼時間がなく一気にラウンドするため、ラウンド前後の時間を有効活用できるのもスループレーのメリット。
熱心なゴルファーは、1ラウンド後に追加でハーフラウンド(9ホール)する方も…!
2-2 良い調子を切らさない
よく、前半は調子がよかったのに後半で調子が崩れた…!という状況に陥ったことのあるゴルファーは少なくありません。
通常のラウンドスタイルだと、途中で昼食としてプレーを遮ることで、良くも悪くも前半のプレーがリセットされますよね。
しかしスループレーは、前半が終わってもそのまま後半へと移ることができるため、前半の良い調子を切らさずに後半もプレーすることができるのです。
そういったことからも、スループレーはベストスコアを更新しやすい!なんて言われているのです。
2-3 プレーフィーがリーズナブル
ゴルフ場やコースにもよりますが、プレフィーが比較的安くなるのもスループレーのメリットと言えるでしょう。
だいたい1,000〜3,000円ほど費用が抑えられ、それに加えてお昼代も抑えることも可能なので、かなりお得にラウンドすることができるのです。
今月もゴルフに行きたいけど、あまりお金かけたくないな…なんて方にはスループレーがおすすめです。
金額はゴルフ場によって変わりますので、事前に調べておきましょう。
3 スループレーのデメリット
スループレーのメリットは、前半の調子を遮ることなく後半に移れるとご紹介しましたが、これはデメリットにもなり得ます。
前半の調子が悪かった場合、お昼休憩で一息した方が気分を切り替えて後半に望むことができ、それによって調子を取り戻すことも可能なのです。
しかしそんな状況でスループレーだと、中々気持ちをリセットするタイミングがないので、なかなか切り替えることが難しいですよね。
さらに夏の猛暑日などでのスループレーは長時間休憩なくプレーしなければならないため、体力に自身がない方や暑さに強くない方にとってはかなり厳しいでしょう。
疲れがどんどん蓄積し、集中力が切れてミスショットを多発するなんてことも少なからず可能性としてはあり得るのです。
スループレーはメリットばかりでなく、そのメリットがデメリットにもなりうるという点も把握しておくことが大切です。
4 気をつけるべきこととは?
スループレーでラウンドを行う際は、事前に情報などをゴルフ場に確認しておくことをおすすめします。
ゴルフ場によって、ルールやアーリーバードの有無など異なる場合があるためです。
金額等も場所やプランによって異なるため、後々トラブルにならないためにも予約時点でしっかりと確認しておくようにしましょう。
またアーリーバードでラウンドする場合、コース整備が入る前にラウンドするという場合がほとんどと言われています。
そのため、グリーンの状態があまり良くなかったり、前日のままであったりというケースも見受けられます。
そういった部分も踏まえた上でラウンドを楽しめると良いですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本ではあまり馴染みのないスループレー。
しかし、北海道やリゾート地である沖縄県では積極的に採用されていたり、多くのゴルフ場が採用しつつあるラウンドスタイルの1つです。
お昼を挟んでゆっくり気持ちを切り替えられるラウンドスタイルも十分楽しいですが、たまにはスループレーでラウンド後の時間を有効に活用することもおすすめです。
初心者ゴルファーの方もぜひ、スループレーでラウンドしてみてはいかがでしょうか?

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