これでバンカーも安心!初心者向けサンドウェッジの選び方と打ち方のコツとは?
みなさんは、バンカーにハマって抜け出せなく、たたいてしまった…なんて経験はありますか?
ゴルフ初心者の方は特に、一度ハマると抜け出せなかったという恐怖の経験をされた方は多いのではないでしょうか?
そんなバンカーショットに使われる「サンドウェッジ」。今回「サンドウェッジ」はどういう構造で、他のクラブと何が違うのか、わかりやすくご説明します。
さらに初心者向けのサンドウェッジの選び方もご紹介!自分に合ったサンドウェッジを見つけて、バンカーに備えましょう!
目次
1 サンドウェッジとは?
サンドウェッジはアイアンの一種で、その中でもウェッジと呼ばれるクラブの1つです。ウェッジとは、アイアンの中でも特に短い距離のショットの為に設計されたクラブで、他のアイアンやドライバーと比べるとフェースがかなり上を向いて開いているのが特徴です。
主にバンカー(砂場)からのショットで使うウェッジなので、サンド(sand=砂)という名前がつけられています。初心者の方は「バンカーショット=サンドウェッジ」と覚えておくとわかりやすいですね。
クラブには主に「SW」と表記されており、最近では「56」や「57」のようにロフト角で表記されているものもあります。
2 サンドウェッジと他のウェッジとの違いは?
ウェッジはサンドウェッジ含め、ピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)の大きく3つの種類が主に使用されています。
サンドウェッジとその他のウェッジとの違いは、大きく2つあります。
2-1 バウンス角(バンス角)
バウンス角とは、簡単に言うとソールの出っ張りのことを指します。シャフトを垂直にした時にリーディングエッジ(フェースの一番地面に近い部分)からソールに張り出した部分がバウンスです。
サンドウェッジは他のウェッジと比べるとこのバウンス角の数値が大きく出っ張っているのが最大の特徴です。
バウンス角の役割はというと、インパクト前後でクラブが必要以上に地面に潜らないようにしてくれます。バウンス角が大きく、ソールの出っ張りが大きければ、ソールが地面をより滑るように動いてくれるのです。
つまり、サンドウェッジは他のウェッジよりもバウンス角が大きい構造のため、自然とダフリやすく、結果としてバンカーショットで活躍するのです。
2-2 ロフト角
もう一つのサンドウェッジとその他のウェッジの違いは、ロフト角の大きさです。
ロフト角とは、シャフトの中心線に対しておフェース面の傾斜角のことを指します。
サンドウェッジは、ウェッジだけでなく全てのクラブの中で、1番このロフト角が大きいのが特徴です。
ピッチングウェッジのロフト角は48°前後、アプローチウェッジは52°前後ですが、サンドウェッジのロフト角は56°前後と、1番フェースが寝ていることがわかります。
ロフト角が大きいければ大きいほど、バックスピングがかかりボールが上がりやすくなりますが、同時に飛距離は短くなります。つまり、サンドウェッジはパターを除いたクラブの中で1番飛距離が短いクラブであり、グリーン周り にも適したクラブと言えるでしょう。
3 サンドウェッジの選び方と初心者のおすすめは?
それぞれのメーカーから様々なサンドウェッジが発売されており、価格も新品で1万円〜5万円と幅広く設定されています。また、単品だけでなく他のウェッジとセットになっているものもありますので、セットで購入することも可能です。
しかし、ゴルフ初心者の方は特に、どのようなポイントでサンドウェッジを選べば良いか迷ってしまいますよね…!そんな時は、下記を参考にして選んでみてください。
3-1 アイアンセットと同じメーカーのものにする
初心者ゴルファーにとってサンドウェッジは、ラウンドで必ずしも必要なアイテムではありません。そのため、ある程度スキルが上達してからサンドウェッジを買い足すという方も多くいらっしゃいます。
そんな時は、自身が使用しているクラブと同じメーカーやシリーズで揃える、という方法も1つであると言えます。
3-2 ヘッドは大きめのものを選ぶ
他のクラブ同様に、ゴルフ初心者でも優しく打てるのはヘッドが大きめのモデルです。
大きいヘッドは、スイートエリアが広いことで打ちやすく、ブレずにミスショットを軽減してくれます。
しかし、ゴルフのスキルが上がり中級レベルになると、ヘッドの大きさから操作性が落ちると言われていますので、長期間使用したいという方は大きすぎないヘッドを選ぶことをおすすめします。
3-3 幅広のソールを選ぶ
初心者ゴルファーにとって、「バンカーショットでの打ちやすさ」はとても重要かと思います。
バンカーからボールを出しやすくする為にも、サンドウェッジのソール部分の幅が広いものを選ぶことをお勧めします。ソール幅が広くなるとダフリのミスをカバーしてくれて、バンカーからボールを出しやすくなります。
また幅広のソールを選ぶことで、バンカーショットだけでなくフェアウェイからのショットでも打ちやすくなります。
3-4 ロフト角は56°が目安
サンドウェッジのロフト角は大きくて60°を超えるものまで存在します。かなりの種類とロフト角があるので、悩まれる方も少なくありません。
そのため、初心者の方は1番平均的な56°のロフト角を選ぶことをおすすめします。
またすでにアイアンセットを持っている方は、持っているピッチングウェッジのロフト角から4〜6°間隔でアプローチウェッジ、サンドウェッジのロフト角を選ぶことをおすすめします。
例えば、持っているピッチングウェッジのロフト角が45°の場合、アプローチウェッジは50°、サンドウェッジが55〜56°とある程度の間隔をあけることで、距離の打ち分けがより簡単になる可能性も。
3-5 バウンス角はミスするタイプで選ぼう
サンドウェッジを選ぶ際にバウンス角の大きさは重要なポイントとなります。自身のミスによって角度を使い分けることをおすすめします。
ボールを飛ばしすぎてしまう方は、バウンス角が小さい8°以下を選びましょう。
逆に、ダフリすぎてボールが全然打ち上がらない方は、バウンス角10°以上のものを選ぶのもおすすめ。
4 バンカーでのサンドウェッジの打ち方のコツとは?
4-1 フェースは上に向けて、グリップは短く握ろう
バンカーショットは、必要以上にクラブが砂に入っていかないように打つことがポイントです。砂にクラブが突き刺さっていってしまうと、抵抗が生まれて結果的にボールを出すことが難しくなることも。
そこでフェースをしっかり開いて構えることで、バウンス角を最大限に生かすことができ、バンカーからボールを楽に出せるようなショットになります。
さらに、グリップを短く持つことで砂の抵抗する重さに負けずにスイングできるようになり、ミスショットも最小限に抑えてくれますよ。
4-2 ボール位置は左足かかと正面&ベタ足ショットを意識しよう
バンカーでのショットは、足元が不安定で滑りがちです。足元が不安定な状態だと、それに伴いスイングも思うように触れない可能性があります。
ボールの位置は、少しガニ股気味に開いた左足のかかとの正面を意識しましょう。
バンカーでのショットは直接ボールは打ちません。ゴルフボールの手前から打つことで砂ごとボールを脱出させるのです。そのため中心や右寄りにボールを置くと、クリーンヒットしてしまい、バンカーから出られなかったりオーバーしてしまう可能性があります。
また、しっかり足元をツイストさせて砂に足を埋め込み、ベタ足のままクラブを降ることを意識しましょう。重心は左足:右足の6:4を意識し、体重移動もせずに終始ベタ足のままショットを終わらせるのがポイントです。
4-3 ダフることを意識して打とう
普段のショットではダフることはあまり良くないことですが、バンカーはダフリを意識することで脱出することができます。
ダフリを意識して膝をいつもより曲げ、ボールの手前5cmを打つイメージで打ちましょう。ボールは打たずに砂と一緒にボールを運ぶイメージだとわかりやすいかと思います。
さらにヘッドを加速させながら振り抜くことも意識すると、よりバンカーから脱出しやすくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サンドウェッジは、ゴルフ初心者の方にはハードルが高く難しいクラブと思えるかもしれません。
しかし、クラブの構造や他のウェッジとの違いを知ることで、サンドウェッジの必要性が感じられるのではないでしょうか。
それぞれのクラブを知ることは、ゴルフの上達にもつながります。
サンドウェッジだけでなく様々なクラブを知って、プレーの質を向上させましょう!

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