クラブ選びには重要?「慣性モーメント」の基本 | CLUNK クランクゴルフ公式サイト

クラブ選びには重要?「慣性モーメント」の基本

ゴルフファーのみなさんは、「慣性モーメント」という言葉をご存知でしょうか?

ひょっとしたら初心者ゴルファーの方は初めて聞いたなんて方も多いかと思います。

実はこの「慣性モーメント」はクラブ選びによく使用される言葉。

多少マニアックではありますが、今回はそんな「慣性モーメント」とは一体なんなのかわかりやすくご紹介します。

1 そもそも「慣性モーメント」って?

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そもそも慣性モーメント(Moment if Inertia)とは、物理学における専門用語。

慣性能率と呼ばれることもあります。

慣性モーメントはものの「回転のしやすさ・しにくさ」の程度を示す数値のこと。

よく止まっている物は止まり続け、動いている物は動き続けようとする

その値が小さいほど回転しやすく、大きければ大きいほど、その物体は回転しにくいということになります。

つまり慣性モーメントが高いものには動き出すのに大きなエネルギーが必要になり、一度動き出すと止めるのにも大きなエネルギーが必要である、ということにもなります。

この慣性モーメントは、ゴルフクラブの中でも特にドライバーを選ぶ際のポイントとして重要視されることが多いのが特徴。

ではゴルフにおける慣性モーメントとは具体的にどういったものなのか?詳しく見ていきましょう。

2 ゴルフにおける3つの慣性モーメント

2-1 クラブヘッドの慣性モーメント

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ゴルフでは、大きく分けて3種類の慣性モーメントがあると言われています。

まずはクラブヘッド左右慣性モーメント。

クラブメーカーが謳う慣性モーメントの大きさは、ヘッドの水平方向に対する「まわりにくさ」を指していることがほとんどで、それがこのクラブヘッド慣性モーメントです。

例えば、ボールを芯で捉えられず、トゥ寄りやヒール側で打ってしまう、なんてミスショットがありますよね。

そういったフェースの芯の左右でボールを打ってしまうと方向性に影響がでてきます。

ここで慣性モーメントが小さいクラブで打っていると、サイドスピン量が多く、ボールを捉えた通り方向性がブレてしまうのですが、逆に値が大きいとサイドスピン量が少なくブレが少なくて済むのです。

つまり慣性モーメントが高いほど、多少芯を外しても打ち出し方向のズレやそれによる飛距離ロスが少なくなると言われているのです。

そのため、初心者ゴルファーであれば慣性モーメントが大きめのクラブを選ぶ方が良いとされています。

2-2 クラブネック軸の慣性モーメント

クラブヘッドの左右のものだけでなく、クラブネック軸にも慣性モーメントがあります。

これはクラブヘッドの操作性を表しています。つまり、フェースの開閉のしやすさ(スピード)と言うとわかりやすいのではないでしょうか。

このクラブネックの慣性モーメントが大きいと、フェースの開閉スピードが遅く緩やかになる、つまり穏やかな操作性で直進性の高いクラブであるということ。

これも値が大きい方が初心者ゴルファーやアベレージゴルファーにはおすすめで、しっかりとクラブが振れていればフックが出る可能性も低く、理想的なスクエアでインパクトを迎える可能性が高くなるんです。

逆に、値が小さいとフェースの開閉スピードが早くなります。

つまりフェースをコントロールしながら開閉したい、というゴルフ上級者におすすめ。

クラブネックの慣性モーメントが小さいクラブであるほど、操作性が高く上級者向けのものである、と言うことなのです。

2-3 クラブ全体の慣性モーメント

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最後にご紹介するのが、クラブ全体の慣性モーメント。

これはスイング自体(クラブと自分の体)に対する慣性モーメントで、簡単に言うとスイング中のクラブの振りやすさ。

クラブが長くて重いほど慣性モーメントは高くなり、動き出すと大きなエネルギーは出ますが、その分振りにくいのが特徴。

ドライバーなんてそうですよね。

逆にクラブが短くて軽いほど慣性モーメントは低くなります。アイアンなどはドライバーに比べて短くて打ちやすいクラブかと思います。

これがクラブ全体における慣性モーメントです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

まるで物理学を勉強しているかのような感覚に陥った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このように、ゴルフは知れば知るほど奥が深く、マニアックな部分まで掘り下げることができるスポーツです。

もちろん今回ご紹介した「慣性モーメント」をしっかりと理解することはゴルフクラブの仕組みを知ること、そしてそれは上達への一歩へと繋がります。

ゴルフクラブを選ぶ際、そしてスイングする際に、是非とも「慣性モーメント」を意識してみてください!