ゴルフのマスターズ・トーナメントとは?その特徴や出場資格、優勝賞金まで徹底解説!
マスターズトーナメント(Masters Tournament)は、シーズン最初に開催されるゴルフにおける4大メジャー選手権の1つです。
ゴルフを始めて間もない方であっても、「マスターズ」というキーワードを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
通称「マスターズ」と呼ばれるこの大会は、「マスターズを制する者は、世界を制する」とも言われるほど権威ある大会として知られています。
本日は、そんなマスターズトーナメントの概要や特徴、出場資格、気になる優勝賞金の金額に至るまで詳しくご紹介します。
目次
1 マスターズ・トーナメントとは?
マスターズ・トーナメントは「マスターズ」の愛称でも親しまれる、シーズン最初の4月頃にアメリカ合衆国のジョージア州にて開催されるゴルフ選手権です。
全英オープン、全米オープン、全米プロゴルフ選手権と並び「4大メジャー選手権」の1つとして知られています。
世界中のあらゆる名手達が参加することから、「マスターズを制するものは世界を制す」とも言われるほど。
1934年に初開催されてから80年以上の長い歴史を誇っていますが、4大メジャー選手権の中では比較的歴史が浅い方に分類されます。
2 マスターズ・トーナメントの特徴
2-1 コースが毎回同じ
マスターズトーナメントは毎年、アメリカ合衆国のジョージア州にある「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」にて行われます。
他のメジャー選手権は基本的に毎年開催地が変わりますが、マスターズトーナメントだけは毎回同じゴルフ場で開催されているのです。
ちなみにオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは、草花の咲き誇る美しいゴルフ場として知られています。ただし、美しい景観とは裏腹に、コース上のグリーンの難易度はメジャー選手権屈指。
その難易度から「魔女が棲んでいる」とも称されるほどです。
2-2 観客のことを「パトロン」と呼ぶ
マスターズトーナメントでは、観客のことをギャラリーではなく「パトロン」と呼びます。実はマスターズの賞金は、入場者のフィーから経費を差し引いた金額を原資にしているのです。
というのもマスターズの創始者達が大会の細部にこだわるあまりお金を使い果たしてしまい、開催早々資金難に陥ってしまうという歴史がありました。
厳しい状況の中で賞金の資金を捻出するために取ったのが、「入場料金を賞金の原資にする」という方法だったわけです。
このような背景から、観客は単なるギャラリーではなくパトロンと呼ばれるようになりました。
2-3 優勝者には生涯出場権が与えられる
マスターズ・トーナメントの優勝者には、その証であるグリーンジャケットと共に、生涯出場権が与えられます。
つまり一度でも優勝すれば、ゴルファーとしての生涯を終えるまで毎年マスターズ・トーナメントに招待してもらえるわけです。
確かに「過去○年間の大会優勝者」に出場資格が与えられることはよくあります。例えば全米オープンの場合、過去10年間の歴代優勝者は大会への出場資格が与えられます。
しかし、「生涯にわたって」その資格を与えるのはマスターズくらいなものです。
3 マスターズ・トーナメントの出場資格は?
「マスターズ」はその名の通り、大会の優勝者や賞金ランキング上位者など名だたるゴルフの名手達(マスターズ)しか出場することができません。
そのため、プロゴルファー達にとっては憧れの舞台でもあります。
具体的には、以下のような条件を充足した場合に出場資格が与えられます。(※一部のみ抜粋)
マスターズ・トーナメントの出場資格
- 歴代優勝者 (生涯)
- 全米オープン優勝者(過去5年間)
- 全英オープン優勝者(過去5年間)
- 全米プロゴルフ選手権(PGA選手権)優勝者(過去5年間)
- ザ・プレーヤーズ選手権優勝者(過去3年間)
- 前年全英アマ優勝者
- 前年全米オープン4位以内(タイを含む)入賞者
- 前年全英オープン4位以内(タイを含む)入賞者
- 前年PGA選手権4位以内(タイを含む)入賞者
- 前年ザ・ツアーチャンピオンシップ出場者
- 前年最終週の公式世界ランキング50位以内
- 同年公式世界ランキング50位以内(マスターズ大会開催前週に発表のもの)etc...
あくまで一例ではありますが、このように世界トップクラス大会で優勝や入賞を果たしたり、世界ランキングで常に上位をキープしている名手しか参加することができないのです。
ただし、先ほども説明した通り一度でもマスターズにてタイトルを獲得したゴルファーには、生涯出場権が与えられるという特典が付いています。
4 歴代の有名な優勝者
マスターズ・トーナメントでは、数多くの名手達がその輝かしいタイトルを手に入れてきました。
中でも目を見張る実績を残してきたのが、アメリカ出身のジャック・ニクラスです。彼は、強豪ひしめくマスターズの舞台でなんと合計6回もの優勝を果たしています。
しかも大会の予選通過回数37回、うちトップ10入り記録も22回とこちらも歴代最多。彼は間違いなくマスターズの歴史に残る名手の1人と言えるでしょう。
同じくアメリカ出身のアーノルド・パーマーも、ジャック・ニクラスに次いで優勝回数4回という歴代2位の記録を残しています。
この他にも歴代優勝者の中には、伝説級の名手達がたくさんいますので気になる方は調べてみてくださいね!
5 優勝賞金はいくらもらえるの?
やはり気になるのは、優勝賞金ですよね...。
先ほど少し触れましたが、マスターズの賞金は入場者のフィー(入場料金)から捻出されているため、事前に賞金を発表することはできないそうです。
具体的には3日目までの入場券収入等を元にして、賞金が算出される仕組みに。
賞金総額はだいたい1,000〜1,100万ドル前後が平均で、優勝者には180〜190万ドル(約2億円程度)の賞金が与えらることが多いようです。
金額は入場者数によって変動するため一概には言えませんが、他のメジャー選手権における賞金相場とほとんど変わらないと考えて良いでしょう。
まとめ
本日は、マスターズ・トーナメントについてご紹介しました。
メジャー選手権の中でも権威ある大会の1つとして知られるマスターズ。もし一度でも優勝することができれば、生涯にわたって出場権が与えられる特典まで付いてきます。
これはプロゴルファーにとってはこの上ないくらい名誉なことです。
アベレージゴルファーの方も、名手達のスイングを見ることは技術の向上にも繋がります。
ぜひマスターズ・トーナメントの中継をご覧になってみてくださいね!
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