ゴルフに「ギブアップ」のルールはある?
ゴルフには公式ルールとゴルフ場によって異なるローカルルールの主に2つのルールに沿ってラウンドを楽しむものです。
ゴルフだけでなく、全てのスポーツは複雑なルールをしっかりと理解することがとても重要です。
みなさんは、そんなゴルフのルールについてどのくらいご存知ですか?
今回はゴルフにおける「ギブアップ」についてわかりやすくご紹介します。
では早速見ていきましょう!
1 ゴルフにおけるギブアップとは?
ゴルフにおける「ギブアップ」は公式ルールで定められたものと、ローカルルールで定めれたものの2つがあります。
しかし、主に使われるのはローカルルールのギブアップです。
それぞれ詳しく見てみましょう。
1-1 公式ルールによるギブアップ
公式ルールで定められたギブアップは、マッチプレーでのラウンドでのみ適用されます。
マッチプレーとは、ホールごとの勝利数で争うプレースタイルのこと。
マッチプレーでのギブアップは、いわゆる「コンシード」のことです。
公式ルールにおけるギブアップ(コンシード)は、マッチプレーの際に相手の次のショットがカップインしたとみなしてホールアウトができるというルール。
マッチプレーではホールごとの勝ち負け決めなくてはいけません。そのホールで確実に自分が負けると言う場合にコンシードを宣言する事で自分の負けを認めると言う事になるのです。
つまり公式ルール上には「ギブアップ」という言葉自体はありませんが、実質ギブアップの代わりとしてこのコンシードを宣言する事ができるのです。
1-2 ローカルルールによるギブアップ
ローカルルールにおけるギブアップとは、公式とはまた異なり、主にストロークプレーで適用されることが多くあります。
ストロークプレーとは、普段知人とのゴルフや接待ゴルフ、コンペなどで使われるプレースタイルで、全ホールを回り終えた後の打数(スコア)を競い合うプレースタイル。
このローカルルールにおけるギブアップは、そのホールの規定打数(パー)を3倍した数字を打数として登録すること。
例えば、パー4のホールでプレー中に「もうどうしても調子が悪い…このホールは諦めよう…」と思った時に「ギブアップ宣言」することで、パー4の3倍である「12」をスコアとすることができるのです。
しかしこれはあくまでローカルルールであるため、パーの2倍をスコアとするなど柔軟な対応をしているケースもあるので確認が必要。
さらに公式競技におけるストロークプレーでのギブアップは認められていませんので注意しましょう。
2 ギブアップはプレーファストのため
ではなぜ、ゴルフのラウンドにおいて、ギブアップというルールがあるのでしょうか?
それはゴルフをプレーする上でもっとも大切なマナーを守るため。それは「プレーファスト精神」です。
ゴルフ場でラウンドするゴルファーは、私たちだけではなく、その後にはほかの組やゴルファーがラウンドしています。
特に初心者ゴルファーは経験のあるゴルファーよりも打数が多かったり、時間がかかりがち。
スロープレーは周りに迷惑をかけるため、常にプレーにかかる時間は常に配慮しなければなりません。
初心者ゴルファーだけでなく調子の悪いゴルファーなど、プレーに時間がかかって他のゴルファーに迷惑がかかってしまいそうな時には、悔しいとは思いますがギブアップを使うと良いでしょう。
ただし安易にこのルールを使用すると、自分のスキルは上達しません。
状況をよく考え、配慮した上でギブアップルールを使用しましょう。
まとめ
今回はゴルフにおけるギブアップについてご紹介しました。
ストロークプレーにおけるギブアップは、あくまでローカルルールで定められるルールです。
みなさんご存知の通り、ローカルルールはゴルフ場によって異なりますので、コンペの際など不安な時は事前に確認しておくと良いでしょう。
でも一番良いのは、プレーファストで且つギブアップせずにラウンドできることです!
たくさん練習してスコアもプレー時間も縮めていきましょう!

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