ゴルフにおける9種類の球筋って?詳しくご紹介!
よくドライバーショット後に「あ〜ドロー気味だね」や「フックした!」などといったワードをよく耳にするかと思います。
初心者ゴルファーの方は特に、「今のはドロー?フック?」といったように、球筋に対してどの呼び方があるのか判断することが難しいですよね。
今回はそんなゴルフのショット時の「球筋」の種類とその原因をわかりやすくご紹介します。
また、現在何回打っても右に反れてしまう方や、逆に左に引っ掛けてしまう方なども、一度基本に戻って改めてボールが曲がる仕組みを理解してみましょう。
なお、今回は右クラブでスイングした際のイメージとなるので、レフティの方は逆でイメージしてみてくださいね。
目次
1 ゴルフの「球筋」とは?
そもそもゴルフにおける「球筋」とは、ショット後にボールがどういった軌道で飛んで着地するかを表しています。
まずボールが最初に飛び出す方向は大きく3通り存在します。それに加えて、ボールの曲がり方も大きく3通り。
3通りのボールが飛び出す方向と同じく3通りのボールが曲がる方向が組み合わさって9通りの球筋ができると言われているのです。
では、それぞれ詳しく見てみましょう。
1-1 ボールが打ち出される3通りの方向
まずは、ボールが飛び出す方向。ボールが打ち出される方向は、基本的にはクラブをどう降ったかという「スイング軌道」によって決まります。
・ストレート(まっすぐ)
「インサイド・イン」の軌道。ボールと目標を結ぶ飛球線の内側からヘッドが入ってきてボールにあたり、再度飛球線の内側にヘッドが抜けていくもの。理想的なスイング軌道と言われています。
・プッシュボール(右に飛ぶ)
「アウトサイド・イン」の軌道。飛球線の外側からヘッドが入って、ボールに当たった後、飛球線の内側に逃げていく軌道。初心者ゴルファーに多いのがこの軌道です。
・プルボール(左に飛ぶ)
「インサイド・アウト」の軌道。「アウトサイド・イン」とは逆に、飛球線の内側からヘッドが入って、ヒット後に飛球線の外側へ逃げていく軌道です。
1-2 3通りのボールの曲がり方
ボールがどのように曲がるかは、インパクト時のクラブのフェースの向きによって決まります。
・ストレート(まっすぐ)
「スクエアフェース」と呼ばれる、フェース面がスイング軌道に対して直角になっていること。その状態でインパクトができると、ボールが曲がらずにストレートに飛んでいきます。まさに理想的なフェース向きと言えるでしょう。
・スライスボール(右に曲がる)
「オープンフェース」。スイング軌道に対して、フェース面が開いている、もしくは右を向いていることを言います。オープンフェースの状態でインパクトすると、まっすぐ打ち出されたボールも途中から右に曲がってしまいます。
・フックボール(左に曲がる)
「クローズフェース」と呼ばれるフェースの向き。スイング軌道に対して、フェース面が閉じている、もしくは左を向いていることを言います。その状態でボールが当たると、左に曲がっていきます。
2 9種類の球筋とその原因とは?
上記でご説明した3つの方向と3つの曲がり方を掛け合わせると、大きく9通りの球筋ができるのです。
それぞれに特徴や原因があり、誰にでも下記に当てはまるようなスイングの癖があります。詳しく見ていきましょう。
2-1 ストレート系の球筋
2-1-1 ストレートボール
いわゆる一番「正しくて理想的な」球筋と言われています。
インサイド・インでスイングでき、かつインパクト時にフェース面がしっかり目標方向に対して直角になった際にでる球筋です。
一番理想的なスイングであり、かつ球筋と言われていますが、このストレートボールを打つのはプロでも非常に難しいそう。
プロゴルファーはストレートボールは打たず、実はどちらかに曲げてショットを打っているのです。
2-1-2 ストレートスライス
ストレートスライスとは、目標に対してボールがまっすぐ打ち出されますが、そこから右曲がっていくショット。
スイングはインサイド・インですが、インパクト時にフェースが開いている為右に曲がっている場合の球筋です。
また、アドレス時から目標に対して右目に向いて構えていて、アウトサイド・インのスイングをしている。さらにインパクト時のフェースが開いている場合にも、このストレートスライスの球筋が出やすいと言われています。
2-1-3 ストレートフック
目標に対してまっすぐボールが飛んで、そこから左に曲がっていくショットがストレートフックです。
インサイド・インのスイング軌道であっても、インパクト時のフェースがクローズしているとこのような球筋になります。
また、ストレートスライスの際とは逆に、目標に対して左に構え、インサイド・アウトスイング、フェースをクローズしている場合も、このストレートフックの球筋が出やすいと言われています。
2-2 プッシュ系の球筋
2-2-1 プッシュアウト
プッシュアウトは、ボールが目標方向に対してまっすぐ右に飛んでいくのが特徴です。
このショットは、インサイド・アウトのスイング軌道且つ、インパクト時のフェースがスクエアフェースでまっすぐインパクトした際にでる球筋です。
もしくは、アドレス時から目標に対して右目に構え、インサイド・イン軌道且つ、スクエアフェースでスイングした際もプッシュアウトという球筋がでると言われています。
2-2-2 プッシュスライス
プッシュスライスとは、目標方向に対してボールが右に飛び出だし、さらに右に曲がっていくショット。
「プッシュアウト・スライス」とも呼ばれています。
インサイド・アウトスイングで、尚且つインパクト時のフェースがオープンフェイスで開いている場合にこのショットが出やすくなります。
また、アドレス時に目標に対して右目に構え、インサイド・イン且つオープンフェースである際にも出やすいとのこと。
さらに目標に対して、スイング軌道がしっかりとインサイド・インであっても、インパクト時のフェースが大きく開いた状態でショットすると、大きく右に曲がることもあります。
2-2-3 プッシュフック
プッシュフックとは、目標に対して右に飛び出しながらそこから左に曲がっていく球筋。
インサイド・アウトの軌道で、インパクト時のフェースの向きがクローズした状態だと出やすい球筋となります。
さらにその際、インパクト時のフェースがスクエアフェースだと、ボールが右に出た後、目標に戻っていきます。それがいわゆる「ドローボール」です。
プッシュフックは、アドレス時に右に向いて構え、インサイド・インスイング且つインパクト時はクローズフェースである場合にも出やすいといわれています。
2-3 プル系の球筋
2-3-1 プルボール
プルボールは目標に対して左にまっすぐ飛んでいくショット。
プルボールが起きる原因は、アウトサイド・インのスイング軌道、且つインパクト時にスクエアフェースになっているから。
もしくは、目標に対して左を向いて構えていて、インサイド・インのスイング軌道、且つスクエアフェースでインパクトしている際もプルボールがでやすいと言えます。
2-3-2 プルスライス
ボールが左に飛び出した後、右にボールが曲がっていくのが特徴であるのが「プルスライス」。
このショットはスイング軌道がアウトサイド・インで、且つオープンフェースになっている場合に起こります。こういったショットは、ゴルフ初心者に特に多いと言われています。
しかしインパクト時にスクエアフェースでボールを捉えていれば、ボールは左に出て最終的に目標に戻ってくる、いわゆる「フェードボール」となります。
また左を向いて構えて、且つインサイド・インスイング、オープンフェースでのインパクトの際にもプルスライスの球筋になりやすいと言えます。
2-3-3 プルフック
プルフックは、目標に対し左に飛び出し、さらにそこから左に曲がっていく球筋。「引っ掛け」とも呼ばれています。
このショットは、アウトサイド・インのスイング軌道で、且つクローズフェースでインパクトを迎える際に起こるもの。
さらに左を向いて構え、インサイド・インのスイング軌道、且つクローズフェイスでのインパクトでもプルフックショットになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
初心者であろうと、プロであろうとゴルフの球筋は今回ご紹介した9つの種類のいづれかに必ず分類されるものです。
特にゴルフを始めて少し経ったゴルファーは、自分の球筋の癖に気づき始める頃でしょう。そんなときは、原点に戻って今回ご紹介した9種類の球筋と自分の球筋を当てはめ、どういった仕組みになっているのか改めて理解することをおすすめします。
それを繰り返していくことで、よりレベルアップが期待できそうですね!

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