ドライバーだけが飛ばない原因って?改善法もご紹介!
アイアンはしっかり打ててある程度飛距離も出せるのに、ドライバーだけ思うように飛ばない…なんてお悩みのゴルファーは多くいらっしゃるかと思います。
もちろんドライバーは他のクラブよりもシャフトが長いため、その分しっかりとボールを捉えることが難しくなります。
しかしそれを考慮した上で、なぜドライバーだけ当たりが悪いのか、その原因を見つけることが大切。
今回はドライバーにお悩みのゴルファーに、飛ばない原因とその改善策をわかりやすくご紹介します。
目次
1 そもそもドライバーの平均飛距離って?
1-1 男性ゴルファーの場合
そもそも、自分のドライバーの飛距離が飛んでいる方なのか、それとも飛距離が足りていない方なのか、誰でも気になるポイントですよね。
ご自身の平均飛距離をご存知でない方は、ドライバーの ヘッドスピードから平均飛距離を計算することができます。
「ヘッドスピード(m/s)×5.5=飛距離」
下記の表とご自身の平均飛距離を比べて見てください。
ゴルファー | ヘッドスピード 平均値 | 飛距離 |
---|---|---|
やや非力な男性ゴルファー、シニアゴルファー | 36m/s前後 | 200ヤード前後 |
一般的な男性ゴルファー | 40m/s前後 | 220ヤード前後 |
アマチュアのハードヒッター | 43m/s前後 | 240ヤード前後 |
男子プロゴルファー | 50m/s〜 | 280ヤード〜 |
例えば、ヘッドスピードが38m/sほどあったとしても、200ヤード前後の飛距離を出せていないと、ヘッドスピードに見合った飛距離が出せていない、という可能性があります。
もちろん、これは大体の目安でゴルフ場の状況や天候によっても数値は変わってきます。
1-2 女性ゴルファーの場合
女性ゴルファーも同じく、ヘッドスピードからご自身の平均飛距離を出して見ましょう。
下記の表とご自身のヘッドスピード、飛距離を比べて見みてください。
ゴルファー | ヘッドスピード 平均値 | 飛距離 |
---|---|---|
やや非力な女性ゴルファー | 27m/s前後 | 150ヤード前後 |
一般的な女性ゴルファー | 35m/s前後 | 190ヤード前後 |
ハードヒッター | 40m/s前後 | 220ヤード前後 |
女子プロゴルファー | 45m/s〜 | 280ヤード〜 |
女性ゴルファーも男性ゴルファーに同じく、ヘッドスピードが35m/s程度あったとしても190ヤード前後の飛距離が出せていないと、ヘッドスピードに見合った飛距離が出せていないという可能性があります。
2 ドライバーが飛ばない主な原因と解決策
2-1 手打ちになっている
ドライバーが飛ばない原因としてまずあげられるのが、腕や手のみでスイングしている状態、いわゆる「手打ち」になってしまっている、ということ。
手打ちになってしまっている状態だと、せっかく体を捻って作り出したスイングエネルギーをインパクトまで維持することができません。そしてボールにまでそのエネルギーを伝えることができないので、飛距離を出すことが難しくなるのです。
さらに、手打ちでのスイングは、コック(右手首の角度をキープすること)がインパクトよりも前に解けてしまうことも。
すると、ダフリや打球が高く上がってしまう「てんぷら」などのミスショットを引き起こしやすくなります。
またスイング軌道がアウトサイド・インとなって、スライスを引き起こす原因にも。
そうならないためにも下半身をしっかりと使い、腕と同調させたスイングを身につけましょう。
2-1-1 体と腕の動きを同調させる練習法
手打ちを改善するには、しっかりと下半身の動きと腕、肩の動きを同調を意識することが大事です。
アドレスを取った時の両肩から手首にかけてできる三角形を意識してスイングしてみましょう。
1 アドレス時に両肩から腕、手首にかけてできる三角形、そして両脇を閉めることを意識してテイクバック。
2 テイクバックは肘から下をあげるのではなく、肩と二の腕であげるイメージ。
3 トップでは、胸はターゲット方向とは逆を向いている状態にして深い捻転を作りましょう。
上記を意識して素振りから初めて、打ちっ放しで打ってみるのも良いですね。
もう一つ付け加えると、自分で腕を振ろうとしたり、腕の力でボールを打とうとしてはいけません。
クラブをまっすぐ上げて、まっすぐ下ろす。
そんなイメージでしっかりと下半身と腕とが同調したスイングができれば、捻転を使ってボールにエネルギーを伝えられ、飛距離を出すことができるでしょう。
2-2 体の捻りが足りない
手打ちでもご説明したように、体の捻り(捻転)はエネルギーを産みます。
体の捻りが足りないと、その分ボールに伝えられるエネルギー(パワー)も少なくなるので飛距離がでないのです。
十分の体の捻りを出すには、上記で述べたように「トップ時に、胸はターゲット方向とは逆を向いている状態(背中をターゲット方向に向けた状態)にして深い捻転を作る」ことが重要です。
そしてフィニッシュでは胸の方向はターゲット方向に向いていることも重要。
体の捻りが足りているかの確認方法としては、バックスイングのときの踵(かかと)がポイント。
バックスイングの時に左足の踵が自然に浮いてしまうと、腰の回転が浅くなり、それに伴って捻りも足りなくなってしまうのです。
これはダウンスイングの際も同様で、今度は右足の踵が早く浮いてしまうと、下半身の踏ん張りが足りなくなってしまいます。
そうすると、ヘッドスピードが思うように出ずにインパクトを迎えてしまい、飛距離が出なくなるんですね。
2-2-1 体の捻りを身に付ける練習法
体の捻りを身に付ける練習法として、「ベタ足スイング」をおすすめします。
「ベタ足スイング」とは両足の裏を地面につけたまま、浮かすことなくスイングをすること。
ただ単にベタ足でスイングするのではなく、トップとフィニッシュで肩を90度回転させることを意識しながらスイングすることも忘れずに行いましょう。
この状態でのスイングを続けることで、体の軸を中心に深い捻転を身に付けることができます。
ベタ足でも十分な飛距離を出せるように、練習し続けましょう。
2-3 フェースが開いている
クラブフェースが開いたままインパクトを迎えてしまうと、しっかりとみボールをとらえることができず飛距離が出ない原因となってしまいます。
さらに打球は右曲がるようなスライスボールになりやすく、打球は曲がった分だけ飛距離を落としてしまうのです。
では、なぜフェースが開いてしまうのか。理由はスイング軌道がインサイド・アウトであったり、ヘッドアップしていたりと様々ですが、まずはしっかりと正しいグリップの握り方、そしてアドレスができているかを確認することが必要。
なかなか飛距離がでない、なんてゴルファーは「ウィークグリップ」になっている可能性があります。
ウィークグリップとは、両手の人差し指と親指の線が左肩を指すように握ること。
ウィークグリップでスイングすると、手の甲の角度がそのままフェースの角度になるのでフェースが開いたままインパクトを迎えやすくなるのです。
2-3-1 フェースの開きを改善する方法:グリップ改善
まず、グリップの握り方を見直しましょう。
普段の自分のグリップをみて、ウィークグリップ気味になっていませんか?
ドライバーショットの際は、ボールの捕まりやすさのためにもややストロンググリップで握ることをおすすめします。
ストロンググリップとは、主に左手を被せ気味に握るグリップ方法。
右利きの場合、左手の甲部分が自分から見て正面方向を向いているイメージがストロンググリップの状態であると言えます。
両手の人差し指と親指の間の線が右肩を指すように握る、とイメージして握るとわかりやすいのではないでしょうか?
ドライバーショットの場合、ストロンググリップ気味に握った方がボールを捉えやすく、飛距離もでる可能性が高まります。
さらに、アドレス時のグリップエンドの向きも確認しましょう。
アドレス時のグリップエンドが左ももを指すように意識して構えることが重要です。
ここでグリップエンドが左もよりも外側を指した状態だと、インパクト時も手元が先行するためフェースが開いてしまいます。
ストロンググリップ+グリップエンドは左ももを指す
上記でアドレスが取れるよう、素振りや打ちっ放しでも意識して臨みましょう。
3 スイングスキル以前に気持ちの問題も?
これまで、体の捻りやフェースの開きなど技術面の原因と改善策をご紹介しました。
しかし、スキルや技術以前に特にゴルフ初心者などに多いのがメンタルの問題。
何度打ってもドライバーだけうまく打てない…なんて強い苦手意識をお持ちではありませんか?
飛ばしたいけどミスショットにはなりたくない、という気持ちだと結果的に手打ちになってしまったり当てることだけに意識しすぎてしまいます。
逆に、今度こそは遠くまで飛ばそう!なんて思うゴルファーは、気合いが空回りして力んで逆効果…なんてことも。
力みすぎのスイングで迎えるインパクトは、クラブが必要以上にしなってしまい、バックスピン量が増えると言われています。
バックスピン量が増えると、ボールは高く上に上がり飛距離が出なくなってしまうのです。
不安であっても、逆に飛ばそうと意気込みすぎてもしっかりとしたスイングでボールを捉えていなければ意味はありません。
そうならないためにも、日頃から練習を重ね、正しいスイングを身につけて自信をつけましょう!
まとめ
今回は、ドライバーだけが飛ばない原因と対策をご紹介しました。
まずはぜひ、ヘッドスピードから平均の飛距離を出す計算法でご自身の平均飛距離を見比べてみてください。
もし思うように飛んでいなかった場合は、自分のスイングの癖から原因を当てはめてみて、それに伴う改善方法を試してみてくださいね。
何事も原因を突き止めて、練習して改善していくという課程が重要です。
これからもたくさん練習してレベルアップしていきましょう!

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