ゴルフクラブのバウンス角とは?詳しく解説!
ゴルフクラブの中には様々な部位の名前がありますよね。
初心者ゴルファーの方は、部位の名前が多すぎてなかなか覚えられない方もいらっしゃるかと思います。
しかし、それぞれの部位はスイングや打球に少なからず影響を与えます。
どの部位がショットにどのような影響をもたらすのがをしっかり理解する事は、上達する上でもとても重要なことです。
今回は、クラブの「バウンス角」についてわかりやすくご紹介します!
1 バウンス角とは?
そもそも「バウンス」とは、クラブのシャフトを地面と垂直にした時に、ヘッドのリーディングエッジとソール面とが為す角度の事を指します。
もっと簡単に言うと、クラブヘッドのソール部分のでっぱり(膨らみ)の部分のこと。
この角度が大きいほどソールの出っ張りは大きくなり、小さいほど出っ張りは小さくなるんです。
数値で言うと、12度以上のものは「ハイバウンス」、8度以下のものは「ローバウンス」と呼ばれています。
2 バウンス角の重要性
バウンス角は、クラブの中でも特にウェッジでの重要性が高いもの。
バウンスの役目は、インパクト前後でクラブが必要以上に地面に潜らないようにすること。
バウンス角がないと、ヘッドが地面に着地した際にリーディングエッジのみが地面に当たってしまい、地面に刺さってしまうのです。
このリーディングエッジが地面に刺さってしまうことを「ざっくり」と言います。
特にクラブが短くヘッドの入射角がきついウェッジは、このざっくりの現象がおこりやすいためにバウンス角が存在して、地面に潜るのを防いでくれているのです。
では"バウンス角が大きければいいのか?"と思うかもしれませんがそういうわけではありません。
たしかにバウンス角が大きければ地面に潜りづらくなります。しかし一方でコントロールしにくかったり、テクニックが使いにくかったりといったデメリットもあります。
では一体、自分にはどのバウンス角が適しているのでしょうか?
詳しく見てみましょう。
3 自分に適したバウンス角とは?
3-1 ハイバウンスがおすすめのゴルファー
ハイバウンスとは一般的に56〜58度のウェッジで、バウンス角が12度以上のものを指します。
バウンス角が大きいと、ヘッドは地面に刺さりにくくなり、地面上を滑りやすくしてくれます。
そんなハイバウンスがおすすめなのが、ハンドファーストが強めのゴルファー。
ハンドファーストととは、クラブを構え上から見た際に、グリップの手首の位置がクラブヘッドよりも左寄り(ターゲット方向)にある状態のこと。
ハンドファーストで構えるとダウンブロースイングになりやすいため、ハイバウンスを選ぶ事でざっくりを防いでくれます。
またハンドファーストではないけれど、ダフリのショットになりがちなゴルファーにもハイバウンスがおすすめです。
3-2 ローバウンスがおすすめのゴルファー
一方、ローバウンスとは一般的に56〜58度のウェッジで、バウンス角が8度以下のものを指します。
バウンス角が小さいと、ハイバウンスよりもソールが地面を滑る度合いが少なくなります。
つまり、地面に接するタイミングがインパクトギリギリまで遅くなるため、ボールを直接打つようなイメージなんです。
そのため、芝の薄い厳しいライでもボールが打ちやすいのがこのローバウンスの特徴。
そんなローバウンスがおすすめなのは、シャフトをほぼ垂直に構えるゴルファー。
言い換えると、ハンドファーストが弱めのゴルファーにおすすめなんです。
バウンス角独自の影響度は減りますが、その分コントロールしやすかったりテクニックが使う事ができます。
そのため、プロゴルファーやゴルフ上級者はローバウンスを選ぶ方が多いのです。
だからと言って、ローバウンス=上級者向けというわけではありません。
自分の打ち方に対してどちらが適しているかをしっかりと試してみる事をおすすめします。
まとめ
今回はゴルフクラブのソール部分の出っ張りである「バウンス角」についてご紹介しました。
バウンス角は小さい部位ではありますが、このおかげでウェッジのショットが地面に刺さりすぎずに上手いこと地面を滑らせてくれています。
ただしハイバウンスであれば言い訳ではなく、自分の打ち方や構え方から自分に合うバウンス角を見つける事が重要です。
ウェッジ購入をお考えの方は、是非ともバウンス角に注目して自分に合ったクラブを見つけましょう!

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