アプローチウェッジの打ち方のコツとは?サンドウェッジとの使い分けも
グリーンオンやピンそばにつけるなどグリーン周りのショットに欠かせないクラブである「ウェッジ」。
3種類あるウェッジですが、なかなかうまく使いこなせないなんてゴルファーも多いのではないでしょうか。特に、アプローチウェッジはあまり使わないゴルファーもいるほどです。
今回は、そんなアプローチウェッジの基本から打つ際のポイントについてわかりやすくご紹介します。
目次
1 アプローチウェッジ(AW)の基本
1-1 サンドウェッジとピッチングウェッジの間のロフト角
そもそもアプローチウェッジとは、ウェッジと呼ばれるクラブのひとつ。名前通りグリーン周りからのアプローチに使う便利なクラブのことなんです。
クラブには「A」もしくは「AW」と表記されています。
ウェッジは主に、ピッチングウェッジ(SW)、サンドウェッジ (SW)、アプローチウェッジが使用されそれぞれの違いはロフト角やバウンス角に現れます。
もともとは、ウェッジといえばピッチングウェッジとサンドウェッジの2つが使用されていました。
しかし徐々に2つのロフト角の差が激しくなったことで、その中間のロフト角を埋めるためにアプローチウェッジが登場したと言われています。
そんなアプローチウェッジのロフト角は、一般的には52度。
この角度は適度に球が上がりやすく、ボールが着地してからも適度に転がってくれるような角度であるため、アプローチには最適な角度であると言われています。
1-2 サンドウェッジとの使い分け方
ゴルフ初心者が迷いやすいのが、サンドウェッジとアプローチウェッジの使い分け。
どんな状況でどちらのクラブを使うべきなのか、悩むことが多いのではないでしょうか。
1-2-1 サンドウェッジを選ぶべきシチュエーション
まず、サンドウェッジを使うシチュエーションとして下記をポイントとして覚えておきましょう。
- バンカーもしくは深いラフからの脱出
- グリーンまでの距離が近い際のショット
サンドウェッジは、アプローチウェッジと比べてシャフトが短く、ロフト角が大きいのが特徴です。
つまり距離がでにくく、かつバックスピンもかかりやすくボールが上がりやすいということになります。
"ボールを高く上げてピンそばにつけたい!"、"グリーンオンしたい!"という場面ではサンドウェッジを選ぶと良いでしょう。
1-2-2 アプローチウェッジを選ぶべきシチュエーション
一方で、アプローチウェッジで打つのがおすすめである場面は下記ではないでしょうか。
- ランを出したい
- グリーンまで少し距離がある
サンドウェッジよりもシャフトが長く、またロフト角も小さめなアプローチウェッジは打ってみると比較的低い球がでてランが出やすい特徴があります。
"サンドウェッジだと少し距離が足りないかな…、でもピッチングウェッジだと飛びすぎちゃいそう…"なんて場面には是非ともアプローチウェッジを積極的に使ってみてはいかがでしょうか。
2 アプローチウェッジの打ち方のコツとは?
では、アプローチウェッジで打つ時はどういったポイントを意識してスイングすれば良いのでしょうか?
アドレス時とスイング時、それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1 アドレス時のポイント
2-1-1 グリップ
まずアドレス時のポイントはグリップの握る位置。いつもよりも若干短めにグリップを持つよう意識してください。
そうすることでスイングもコンパクトになり無駄なミスショットを防ぐことができるんです。
グリップを握る際は力を入れすぎず、だいたい5割程度の強さで握ることを意識しましょう。
このグリップの強さをスイング中にも変えずに、同じ力で振り切ることを目指してください。
さらに、グリップはハンドファーストで構えるのがおすすめ。
ハンドファーストで構えることで、ボールの高さが安定し、スピンも適度にかかることができるのです。
2-1-2 スタンスとボールの位置
そしてスタンスは、両足の間が握りこぶし1個分のスペースがあれば十分です。
アプローチウェッジでのショットでは、基本的には体重移動はせずに左右均等の重心のままスイングします。
左右均等にバランスが取れていないと、ミスショットの原因にもなりますので気をつけましょう!
また、ボールの位置は両足の中央にセットするのがおすすめ。
右寄りにセットすると低い弾道が出やすく、逆に左寄りにセットすると高い球が出やすくなります。
最初は左右中央でセットして、安定してきたら状況に応じてボールの位置を変えてみるのも良いでしょう。
2-2 スイング時のポイント
2-2-1 頭の位置・手首の角度は変えない!
アドレスからスイングに移る際に、頭の高さが変わってしまう方がいますが、スイング時に頭の高さがキープできていないと、スイングがブレてしまい思うようなショットができなくなってしまうんです。
常に頭だけでなく、膝や腰の高さもキープしてスイングできているかを確認しながら練習することがおすすめ。
さらに、アドレス時のハンドファーストをキープしながらスイングをすることも重要なんです。
手首の角度をキープすることで、ダフリやトップなどのミスショットを防ぎます。
2-2-2 大振りしないこと
アプローチウェッジで重要なことは、大振りせずにコンパクトなスイングを心がけること。
アプローチウェッジを使う場面は、ある程度グリーンからの距離がありつつもグリーンオンが狙えそうな状況であることが大半。
それ故、"どうしてもこの一打でグリーンオンしたい…!"という強い気持ちから、ガチガチにグリップを握ってしまいダフリやトップなどのミスショットに繋がってしまうことも。
他のウェッジを使う際も同様ですが、ボールと芝生の間にしっかりとクラブを滑り込ませることが重要です。
そのためも常にコンパクトなスイングを心がけるようにしましょう。
どんな状況でもリラックスして打てるように日々練習しておくことも大切ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はウェッジの中でも、なかなか使わないゴルファーもいると言われているアプローチウェッジをご紹介しました。
様々な状況からウェッジを使い分けることは、スコアメイクにとっても重要なポイントとなります。
最初はなかなか判断が難しいかもしれませんが、積極的に使い分けていって是非ともアプローチウェッジをマスターしてください!

-
グリーン手前の池を超える!「ピッチエンドラン」の基本的な打ち方
2020.8.16
-
初心者ゴルファーにも優しいグリーン周りのショット「ランニングアプローチ」とは
2020.7.18
-
グリーンエッジのアプローチはショートアイアンがおすすめ?
2020.2.10
-
これでバンカーも安心!初心者向けサンドウェッジの選び方と打ち方のコツとは?
2019.7.15