ゴルフ初心者必見!覚えておきたい「6インチプレース」
みなさんは、「6インチプレース」というゴルフのルールを知っていますか?
ゴルフを始めたばかりの方や、これからゴルフを始める方は特に「6インチプレース」という言葉すら聞き覚えがなかったり、ピンとこない方が多いかと思います。
「6インチプレース」は、これからコンペが多くなる季節までに覚えておきたいルールの1つです。今回は、基本的なルールや気をつけたいことをゴルフ初心者の方にもわかりやすくご説明します。
目次
1 6インチプレースとは?
6インチプレースは、打ったボールの落ちた場所に障害物があったり、地形的に自分にとって不利な場所にあった際に、ボールから6インチ以内であったら好きな場所に動かしても良い、というルールのこと。
よくゴルフコンペなどで適用されますが、あくまでローカルルールの1つなので、競技や公式戦では許されません。
ローカルルールとは、ゴルフ場やコンペで独自に定められた特別なルールのことを指します。
「6インチプレース」は様々な呼び方をされるので下記を覚えておくと良いでしょう。
・6インチプレース
・6インチプレースOK
・6インチ
・オール6インチ
・ジェネラルエリア6インチプレース(スルーザグリーン6インチプレース)
2 6インチプレースの基本的なルール
2-1 対象エリアはジェネラルエリア(スルーザグリーン)
6インチプレースが適用されるエリアはジェネラルエリアと呼ばれるエリアのみです。
ジェネラルエリアとは、ティーイングエリア、グリーン、バンカーや池などの障害物がある場所を除いたエリアのことを指します。つまり主にフェアウェイとラフのこと意味します。
そもそも「ジェネラルエリア」という言葉は2018年のルール改正に伴い誕生した新しい呼び方です。それ以前の2017年までは「スルーザグリーン」と呼ばれていたため、6インチプレースの呼び名も「スルーザグリーン6インチプレース」の方が多くのゴルファーに馴染みがあるかと思います。
2-2 どんなシチュエーションで適用される?
6インチプレースのローカルルールは様々なケースで適用されますが、具体的に下記のような際に適用が可能です。
・木の根元にボールがあり、打つことが困難な場合
・石の上にボールがころがり、打つことが困難な場合
・ティボットと呼ばれる「へこみ」にボールがあり、打つことが困難な場合
・芝のない裸地ボールがあり、打つことが困難な場合
つまり前にも述べた通りここから打ったら絶対に不利である、もしくはそもそも打つことすら困難な場所にボールがある場合に6インチプレースが適用されます。
2-3 どうやって6インチを測るのか?
そもそも6インチとは、cm(センチメートル)に変換すると15.24cmとなります。これはゴルフボール約3個分の長さです。
しかしプレー中にこの6インチを測るとなると、正確な長さが分からないし素早いプレーを求められるし…困りますよね?そんな時は、スコアカードを目安に測ってみてください。
実は、スコアカードの横幅が6インチになっているものが多いのです。もしくはゴルフ場によっては、スコアカードに6インチの長さを示す目印が付いていることも。
6インチプレースを採用する場合には、ぜひとも自身のスコアカードを確認してみてくださいね。
3 6インチプレースで気をつけるべきこととは?
3-1 6インチプレースはあくまでローカルルール!
何度も繰り返しますが、6インチプレースはあくまでゴルフ場やコンペで適用されるローカルルールであり、プレーヤー自身が決めるルールではありません。
ローカルルールは、コース保護などの事情に対応措置するための例外措置です。単にプレーヤーを救済するためのものであってはいけないものなので、注意しておきましょう。
ゴルフ場が6インチプレースを適用する場合は、クラブハウスの掲示板やマスター室前などに「ジェネラルエリアは6インチプレースが許されます」と表示されていることが多いので、事前時確認しておくことをおすすめします。
3-2 賛否両論があることを覚えておくこと
ゴルフは、本来あるがままの状態でプレーすること(ノータッチプレー)が大前提であり、それを楽しむスポーツでもあります。木の根元にボールが転がって、打つのが困難でもそれをどう打つか考えながらゴルフを楽しむことが本来ゴルフの醍醐味でもありますよね。
そのため6インチプレースに関しては賛否両論があり、反対派のゴルファーがいることも覚えておきましょう。そのような方とラウンドする際には、なるべくこのローカルルールを使わないことをおすすめします。
さらにこのルールは日本独自のルールであり、海外にはこういったルールは存在しません。海外でプレーする際や、日本に住んでいない方とラウンドする際にも気をつけましょう!
3-3 6インチ"リプレース"ではありません!
たまに「6インチリプレース」と言う方がいらっしゃいますが、”リプレース(Replace)”ではなく”プレース(Place)”です。
リプレース=ボールを一度とって、元の場所に戻す
プレース=ボールを地面に置く
上記のように意味が変わってきますので正しく覚えておきましょう。
3-4 必ず6インチ以内の移動を守ること!
6インチプレースのルールを使用する際は、必ず6インチ以内の移動であり、ホールに近づくように移動させないこと(前方方面に移動させない)を確認しておきましょう。
もし、6インチ以上の移動やホールに近づくように移動させると、”誤所からのプレー”とみなされ、2打罰となります。そうならないためにも、移動距離は必ず注意しておきましょう。
まとめ
今回は、コンペでよく耳にする「6インチプレース」についてご紹介しました。
6インチププレースは、基本的には使わないことが良しとされるローカルルールであり、自分を含めたプレーヤー全員がこのルールに対する共通の認識を持つことが重要です。
と言っても、スロープレーのなりがちなゴルファーや初心者の方は、このルールを使用するケースがあるかと思います。しかし、そんな方達もある程度実力がついてきたら、あるがままのプレーを楽しんでスキルアップを狙いましょう!

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